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悪疫退散!アマビエの次は「元三大師」がブーム?

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(更新日:2020年8月6日)

“疫病退散“のご利益を得られるとされる「元三大師(がんざんたいし)」がひそかに話題となっています。

埼玉県秩父市にある常楽寺では、元三大師グッズが販売されるなど、あらたな疫病退散の希望としてブームの兆しを見せています。

疫病退散の祈願と言えば、コロナ禍により妖怪のアマビエが話題となり関連のグッズや御守りが販売されるなどブームになりました。

しかし、いまだ世間の不安がおさまらない中、新たに疫病退散のご利益が得られるとして、この「元三大師」が話題になりつつあるのです。

疫病退散にご利益のある「元三大師」とは?

元三大師は、主に厄除けにご利益があることで知られ、佐野厄除け大師・川越大師(喜多院)など由緒ある有名寺院などにも祀られるなど、古くから民衆に広く信仰されてきました。

この元三大師は、天台宗の僧・良源のことで、「角大師」「豆大師」「魔除大師」とも呼ばれています。

平安時代、元三大師は、天台宗の最高位である天台座主(第18代)を務め、比叡山延暦寺の経済基盤確立・火災で焼失したお堂の建て直しを行うなど延暦寺の体制を立て直した人物として知られています。

怖い?かわいい?不気味な「角大師」

伝説では、この元三大師が、疫病神を追い払った時の鬼の姿が「角大師」であると言われています。

2本の角・まん丸の目・笑っているような口元・浮き出ているあばら骨…ちょっと不気味な姿がインパクト大!

疫病が流行した際は、元三大師自身も疫病に感染し高熱にうなされたこともあったそうですが、自身の疫病を追い払い、そして民衆の人々を救うために鬼の姿となって疫病を退散させたと伝えられています。

ちなみに、元三大師は、現代の日本人も大好きな“おみくじ”の原型を作った人物としても知られています。

元三大師が祀られている常楽寺に行ってみた

秩父観音霊場の1つ、秩父札所十一番・常楽寺(秩父市熊木)では、現在、角大師がモチーフとなった悪疫退散グッズが販売され話題となっています。

常楽寺は、もともと元山大師をまつる厄除けのお寺として地元でも有名で、毎年1月3日には厄除け元三大師の縁日が開かれ多くの人で賑わうお寺。

現在は曹洞宗のお寺ですが、江戸時代末期までは天台宗のお寺だったため、現在に至るまで天台宗中興の祖として知られる元三大師が祀られてきました。

 

境内には、角大師がプリントされたお札や缶バッチなど、バリエーションも豊富!

これらのグッズは、家の玄関・オフィス・車・身近な生活用品などに貼るなどして、コロナの終息を願う地元の方たちが購入しているそうです。

御朱印帳にも、角大師の朱印を押していただきました。

 

南石山 常楽寺(秩父市熊木町)

常楽寺は、秩父観音霊場巡りの札所として知られる歴史ある由緒正しい寺院。小高い丘の上に建ってるため、市街地や取り囲む山々が一望できます。

>>>常楽寺について詳しく調べる

 

コロナの終息が見えないなか、元山大師はアマビエに代わる新たなブームとなるのでしょうか?

尚、この角大師がモチーフとなった悪疫退散グッズは、同じく秩父市内にある慈眼寺でも購入することができます(2020年8月5日現在)。

また、角大師に関するグッズは、上記に紹介した常楽寺や慈眼寺以外にも、Amazonなどのインターネットでも購入することができます。