札所一覧

秩父札所 第二十六番 万松山 円融寺

札所二十六番・円融寺(えんゆうじ)は、本堂と奥の院とに分かれています。

円融寺の本堂で御朱印をいただくことができますが、秩父観音霊場のご本尊は奥の院にまつられています。

円融寺の境内から、奥の院 岩井堂までは徒歩で約30分かかりますが、いかにも巡礼道らしい急こう配な山道をたどっていくこととなり、お遍路気分を味わうことができます。

尚、2020年9月から2022年までは、円融寺の本堂は、耐震や老朽対策として改築工事を行っているので、本堂内の仏像などを見ることはできません。

秩父札所26番・円融寺の歴史・由来

秩父札所26番 万松山 円融寺(ばんしょうざん えんゆうじ)は、15世紀末から16世紀初めに創建されたとされています。

その後、秩父観音霊場の1つであった岩井堂が管理するお寺となったと伝えられています。

本尊は、恵心僧都の作とされる聖観世音菩薩。

恵心僧都は、平安時代に浄土教を広めた学僧です。

本尊は、奥の院 岩井堂に安置されていたものですが、岩井堂は無人で山の上にあることから、現在は円融寺の本堂に納められています。

秩父札所26番・円融寺の見どころ

本堂

緑に囲まれた本堂は、江戸時代中期の建築。

「景清(かげきよ)牢破り」の扁額

烏山石燕作の扁額は、埼玉県の文化財にも指定されています。

これは、明和元年(1764年)に、江戸の護国寺で行われた秩父三十四観音総出開帳の際に奉納されたもの。

出開帳とは地方の有名寺院が、江戸などの都市に出て本尊を有料公開するイベントのようなもの。

この秩父観音霊場も、江戸時代に出開帳を行っていたのです。

奥の院 岩井堂

江戸時代中期の建立とされる朱塗りの観音堂は、舞台造りになっています。

円融寺の境内から、奥の院 岩井堂までは約1.2㎞。徒歩で約30分ほどかかります。

昭和電工という会社の守衛さんに声をかけ、工場の敷地内を通り、岩井堂を目指します。

 

岩井堂への石段

いかにもお遍路の巡礼道らしい石段は、300段以上!

急こう配で、苔も生えているので、足を滑らせないように注意が必要です。

琴平丘陵ハイキングコース

琴平丘陵ハイキングコースは、西武秩父駅近くの羊山公園付近から札所27番まで続く約8㎞に渡るハイキングコースです。

札所26番から、奥の院岩井堂~琴平丘陵ハイキングコースを経由し、札所27番まで行く場合は、約60分ほどかかります。

比較的平坦な山道なので、本格的な登山靴でなくても歩くことができます。

御朱印は円融寺でいただくことができるので、その後は、次の札所27番へ向かう人も多くいるようです。

しかし、本来の秩父観音霊場は奥の院 岩井堂だったため、時間に余裕を持って、円融寺で御朱印をいただいた後は、奥の院 岩井堂へ行き、ハイキングコースである琴平丘陵コースをたどり、札所27番へ向かうことをオススメします。

そして、奥の院 岩井堂から札所27番の間には、巨大な護国観音があります。護国観音がある場所からは、秩父の盆地を一望することができます。

秩父札所26番・円融寺の御朱印

中央の文字は、本尊の「聖観世音」。

右側の文字は「岩井堂」。前述の通り、本来の秩父観音霊場は奥の院 岩井堂でした。

秩父札所26番・円融寺の御詠歌

尋ね入り むすぶ清水の 岩井堂 心の垢を すすがぬはなし

 

秩父札所26番・円融寺の基本情報

宗派聖観世音菩薩
本尊臨済宗建長寺派
住所埼玉県秩父市下影森348
納経時間AM8時~PM5時(11月~2月はPM4時まで)※12時~12時30分はお昼休憩。
無料駐車場あり
アクセス(1)秩父札所25番・久昌寺から徒歩で約60分
(2)秩父鉄道「影森駅」から徒歩10分。

 

秩父札所26番・円融寺の地図

円融寺から奥の院 岩井堂までの地図

円融寺から奥の院 岩井堂までは、徒歩で30分ほど、

民家の至るところには、このような案内板なども出ています。