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日本百観音in東京に行ってきた【写真レポート付き】

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「日本百観音in東京」が、4月12日(水)~19日(水)の1週間、JPタワーホール&カンファレンス(東京丸の内)で開催されています。

このイベントは、古くから“百観音”と呼ばれてきた日本を代表する全国の観音様が、一度に集結する史上初の催し物です。百観音が祀られている100か所すべての札所に巡礼をするのと同じ功徳を得られるともされるこのイベントですが、1週間のみ開催のため、止む無く参加が難しいという方もいることでしょう。

そこで、この記事は、「日本百観音in東京」へ訪れることが難しい方に向けて、イベントの見どころを写真と共に紹介します。

管理人
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百観音の1つ“秩父三十四か所”のお先達である当サイト管理人が、レポートいたします!

「日本百観音in東京」とは?イベント概要

「日本百観音in東京」とは?

●画像:日本百観音in東京 公式ホームページより

日本百観音in東京は、西国三十三所札所会と株式会社JTB名古屋事業部が主催するイベントで、西国三十三所・坂東三十三所・秩父三十四所の百観音すべての札所が一堂に会する史上初の催し物です。

百カ所すべての札所の境内から「お砂」を集め、そのお砂を札所に見立てて、百観音の「お砂踏み」をすることで、百観音すべてに巡礼するのと同じ功徳が得られる…というイベントです。お砂踏みはたまに観音霊場にもありますが、百観音、百札所のお砂踏みが一気にできるイベントがこの「日本百観音in東京」なのです。

●画像は、秩父札所三十四ヶ所の第三十四番・水潜寺のお砂踏み。

 

また、この貴重なイベントを記念し、限定の満願証をもらえる企画、様々な札所のご当地スイーツも楽しめる“スイーツ巡礼”なる企画なども行われます。

尚、観音巡礼の文化は、西国三十三所から始まり、坂東、秩父へと伝わったとされていますが、江戸時代には、寺社が所蔵する秘仏やご本尊を一般公開する行事=「出開帳(でがいちょう)」が盛んに行われていました。

この「日本百観音in東京」は各札所のご本尊を公開するイベントではありませんが、東京に居ながらにして、百観音を1度で巡礼できてしまう“とっても貴重な機会”という意味では、まさに令和の出開帳とも言えるイベントなのです。

「日本百観音in東京」イベント概要

開催期間2023年4月12日(水)~4月19日(水)
開催時間9:00〜21:00 ※最終日は 9:00〜15:00
会場JPタワーホール&カンファレンス(〒100-7090 東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE4階)
参拝券料金前売り ¥2,800(税込)/当日券 ¥3,300(税込)
公式ホームページhttps://100kannon-osunafumi.com/

開催期間は1週間程度ですが、最終日を除いては、夜遅くまで開催している点は嬉しいですね!会社帰りに、ゆっくり楽しむのもいいかもしれません。

尚、チケットは、当日会場で購入することもできますが、前日までにインターネットで前売り券を購入するほうが500円もお得です。

 

そもそも「日本百観音」って何?

札所巡り初心者の方や、一部の札所のみ巡礼を行っている方にとっては、あまり日本百観音について詳しくないという方もいることでしょう。あらためて“日本百観音”について解説いたします。

日本百観音」とは?

日本百観音とは、百観音とも言われ、西国三十三所・坂東三十三所・秩父三十四所の日本を代表する合計100カ所の札所に祀られている観音様へ巡礼することを言います。最も古いとされているのが「西国三十三所」で、その起源は平安時代にまで遡り、約1,300年もの歴史があります。

観音巡礼は、江戸時代に庶民に広まったとされ、特に、「秩父札所」は、江戸~秩父の道程には関所が無いことや、比較的短い日数・費用で巡礼できることなどの理由から多くの賑わいをみせました。元禄期や文化文政期には、1日に2~3万人もの人が秩父札所を巡ったという記録もあります。

また、諸説ありますが、百観音の巡礼者は、最後の札所である水潜寺(秩父札所の三十四番)での参拝を終え、結願を迎えた後は長野県の善光寺と北向観音に「お礼参り」をすることが習わしとされています。

西国三十三所とは?

日本百観音の1つである西国三十三所は、718年に徳道(とくどう)上人が閻魔王から授かった「三十三の宝印」 に基づき霊場を設けたお寺の総称です。三十三所は、2府5県(和歌山県、奈良県、大阪府、京都府、滋賀県、兵庫県、岐阜県)に点在し、徒歩で結願する場合、30日以上の時間を要します。

坂東三十三所とは?

●画像:坂東三十三所 第十三番札所・浅草寺

日本百観音の1つである坂東三十三観音は、源頼朝によって発願され、源実朝が西国の霊場を模して制定した観音霊場と伝えられています。三十三観音は、鎌倉から群馬まで首都圏を含めた関東各地に点在しています。

あの有名な浅草寺は、坂東三十三所の第十三番札所です。この「日本百観音in東京」のイベントに先立ち、2023年3月8日には、日本百観音のご住職たちが一同に会し、浅草寺の法要に参加しました。

秩父三十四所とは?

埼玉県の秩父地域にある全三十四ヶ所を巡る約100kmの観音霊場です。百観音の“結願時“(けちがんじ…最後に巡る100番目の札所)でもある水潜寺があります。

ちなみに、秩父札所巡りの道中は、歴史的名所・パワースポット・グルメ・お酒・お祭・アニメ聖地など…若い人にとっても魅力溢れるスポットが満載です。当サイト「開運!秩父札所巡り」では、その魅力にとりつかれたサイト管理人が、秩父三十四所(秩父札所巡り)の魅力を全力でお伝えしています!

レポート画像付き!「日本百観音in東京」の見どころ

「日本百観音in東京」は、4月12日(水)~4月19日の1週間のみの開催となり、当サイト管理人は、開催初日に訪れ参拝しました。これからイベントに訪れる方、イベントには止む無く参加できない方のために、その見どころを、お見せできる画像と共にお伝えします。

開放的な明るい会場!安心して楽しめる♪

会場は、東京駅に隣接する「KITTE(キッテ)」の4F。アクセスの良さはもちろん、何より明るく開放感のある会場は安心感があって嬉しいですね。一人でじっくりとイベントを楽しむことができます。

会場内は写真撮影もOK!

驚いたのは、なんと施設内の写真撮影も可能という点です。展示されている掛け軸・絵画・お砂踏み・木像…すべてが撮影可能でした。

ちなみに画像の水彩画は、秩父札所三十四ヶ所の一番・四萬部寺、二番・真福寺。百観音すべての水彩画も、深く見入ってしまいます。

巨大な「大観音大掛軸」のレプリカ

会場内に入るやいなや、目に飛び込んで来るのは、西国三十三ヶ所の第八番・豊山 長谷寺が所有する大掛軸です。レプリカですが、高さ10mがはあろうかという大観音様の迫力に圧倒されること間違いなし!

百観音の巡礼と同じ功徳が得られる「お砂踏み」

西国三十三所は計1,000km、坂東三十三所は計1,300km、秩父三十四所は100km…合計2,400kmもの移動距離があります。イベントでは、百カ所すべての札所の境内からお砂が集められていますので、ここで「お砂踏み」を行うことで百観音すべての札所に参拝するのと同じ功徳を得ることができるとされています。

史上初!100点もの「供華(立てはな)」を展示

100観音のお砂踏みには、各札所のご本尊が描かれた掛け軸(もしくは木像)とともに、供華(立てはな)が1つずつ添えられています。尚、室町時代前期のいけばなである立て花(たてはな)が、100作品展示されるのも史上初の試みとなるそうです。

木像のご本尊が拝める札所も

100観音のうち、西国三十三ヶ所はすべて御本尊の掛け軸がまつられていますが、坂東三十三ヶ所、秩父札所三十四ヶ所は、木像のご本尊がまつられています。こちらの金ぴかのご本尊は、秩父札所十九番・龍石寺の千手観音菩薩です。仏像の違いを観察するのも、このイベントの1つの楽しみです。

ありがたい法話が聞けるかも!

 

浄財(お賽銭)もできる!

イベント内には、浄財(お賽銭)できるポイントがいくつもあります。ただし、両替機や両替対応などは準備されておりません。予めご自身にて小銭を用意しておく必要があります。

イベント限定!記念満願証がもらえる

来場者は全員、記念の「満願之証」をいただくことができます。御朱印帳の中の1ページとして保管するのがオススメとのことで、私も帰宅してさっそく御朱印帳を取り出しました。

この「満願之証」の中身を開くと … … … 日本百観音の名前がズラリと並んだお札になりました。

スイーツ巡礼ができる!

“スイーツ”というよりは、100観音の地域や、札所巡りがモチーフとなったお菓子が数多く販売されています。

 

購入はしませんでしたが、札所巡りをする際は誰もが見かけるお菓子ばかりで、なぜかほっとした気持ちになるはず。

 

イートインのような、その場で食べることができるコーナーは無いので、お土産として購入しましょう。

御朱印帳・仏像などのグッズも販売!

札所巡りをしている方にとっては見慣れた御朱印帳も販売されていました。他にも、観音様に関するグッズや、仏像のレプリカ、書籍など、豊富な種類のグッズも販売されていました。

あなたも仏様になれる!?記念撮影スポット

そして、会場の出口付近には、観音様になれる(?)記念撮影スポットもありました。これでインスタ映えも間違いなし?私が来場した時には、近くにいた和尚さんと一緒に記念撮影をしている方もいらっしゃいました。

まとめ:「日本百観音in東京」へ行こう!

さて、今回は、2023年4月12日(水)からスタートした日本百観音in東京の速報イベントレポートを紹介しました。

大都会にいながらも、観音様に手を合わせることで、ひとときでも感謝の気持ちや、札所巡りの思い出に浸ることができる貴重なイベントなので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

特に、東京駅に隣接する「KITTE」の中にある綺麗な大きなホールで開催されているということもあり、女性の方でも安心して参加することができます。

また、開催期間中は、PM9時まで営業していますので(最終日4月19日を除く)、ビジネスマンの方も仕事帰りに立ち寄ってはいかがでしょうか。

尚、今回、当サイトの管理人が何よりも驚いたのは、写真撮影OKということです。撮影した写真は、後からじっくり楽しんだり学んだりすることができる点で、とてもおススメです!