この記事では、秩父札所23番・音楽寺から札所24番・法泉寺までのルートを紹介します。
目次
(1)秩父札所23番・音楽寺~札所24番・法泉寺への地図(長尾根みち)
秩父札所23番・音楽寺から札所24番・法泉寺は、徒歩で約60分ほど。
「小鹿坂巡礼ハイキングコース」という山道を下るハイキングコースとなっていて、“長尾根みち”とも呼ばれています。
鳥のさえずりが聞こえる静かな雑木林を歩き、橋のない沢を渡るような場所もあるなど、秩父の自然を感じることができる人気のハイキングコースでもあります。

赤い線で記されているのが、今回紹介する23番~24番のコース・長尾根みち。
GoogleMAPなどには載っていない道ではありますが、ところどころにある“巡礼道“の案内に従って進めば問題はありません。
1時間という道程ですが、ひたすら自然の中を歩くコースとなり、道中には自販機や売店等も無いので注意が必要です。
また、道中には、足場が分からなくなってしまうような草むらもあるため、雪が積もるような真冬のシーズンにはおすすめしません。
(2)秩父札所23番・音楽寺~札所24番・法泉寺へのコース紹介(長尾根みち)

さぁ、スタートは、札所23番・音楽寺から。
参拝を終えたら、境内を出て、隣接するミューズパークの駐車場へ向かいます。
①秩父ミューズパーク駐車場から巡礼道(長尾根みち)に入る

音楽寺に隣接している駐車場は、“P13 百花園”。
ここから道路を真っすぐ進み、“P14 梅園”の駐車場へ向かいます。

“P14 梅園”の駐車場に入って少し進むと、左側に巡礼道へと入る道があります。
少しわかりずらいですが、“巡礼道”の案内も出ているので迷うことは無いでしょう。

“札所24番”の案内も出ています。
この小さな道から、約2.5km、約1時間ほどの歩き旅が始まります。
②雑木林を下る

駐車場の裏道。
一瞬、「本当にここが巡礼道なの?」と思うような道ですが、ここを道なりに進んでいけば、まもなく雑木林へと入っていきます。

緑が生い茂る雑木林へと入っていきます。

木の背も高くなり、木洩れ日の中をひたすら進んでいきます。
緩やかな下り坂が続きます。
③貯水池が見えたら左に曲がり、さらに道なりに進む

突然、出てくる人工物に違和感を感じます。
これは、小さな貯水池。
ここを左に曲がり、道なりに進んでいきます。

この23~24番のルートは、人気ながらも、道中、ほとんど人と出会うことはありません。
「江戸時代は、いったいどんな風景だったのか?」
そんなことを考えながら、ただひたすら道なりに進みます。
④橋を渡り、杉林を進む

少し古そうな橋。
朽ちて、落ちてしまわないか?…不安な気持ちを持ちながらも渡ります。

貯水池の裏側。
この日は、水は流れていませんでした。

橋を渡り、杉林に入ると、緩やかな上り坂に。
ひたすら道なりに、深い緑の中を進みます。

おや?
民家が見えてきました。
⑤民家に出たら、案内に従って再び雑木林を進む

私有地と思われますが、“巡礼道”という案内も。
静かにまっすぐ進んでいきましょう。

民家と畑の間の細い道。
小さなトンネルになっていて、なんだかワクワクします。
⑥舗装路を進む

先程の小さなトンネルを過ぎると、真っすぐに進むか、右手に進むか、分かれ道に。
ここは、案内の通り、右手に進みましょう。

ミューズパークのシンボルとも言える展望台も見えますね。

舗装された道を進んできましたが、巡礼道の案内板が。
この細い道に入ります。

再び、雑木林の小径を進みます。

今度は、車も通れるようなアスファルトの道へ出ました。
ここを右に進んでいきます。

道路は、二手に分かれます。
案内に従って、右手の道路を進んでいきます。

真っすぐ進むと、民家も見えてきましたね。
しかし、またまた細い道へと入っていく必要があります。

道の左側に、巡礼道の案内。
「ここはいったい、どこなのだろうか?」
…そんなことを思いながら時計を見ると、スタートから約30分ほどが経過していました。
気を取り直して、この細い小径を進みます。
⑦竹林を越え、草むらを進み、念仏坂を目指す

小径は、竹林が続きます。
優雅にも竹林…と、思うことなかれ!
ここは、牛舎に面した竹林。
🐄牛さんの“ウ〇チ”のかほり…。

息を止めながら、竹林を小走りで進んでいると…左手の木陰からは、秩父市街地が見えました。
(やっぱ、ウ〇チの臭いがしない都会に早く戻りてぇ…)
そんな心の声が、かすかに聞こえます。

竹林の小径をなんとか抜けると、今度は、草むらへ。
生い茂る春草に、道が見えずらい。
たしかに、冬、雪が積もっていたら、もうどこに進めばいいか分からいないよう場所です。

道なき道を進む…いえ、かすかに道はあります。
写真では、分からないと思いますが。

再び雑木林へ。
細い道を、ただひたすらに進みます。
この辺りは、下りですね。
⑧沢を渡り、念仏坂へ

マイナスイオンを強く感じていると…
おっと、ここはどう進めばいいんだ?と、立ち往生。
今にもシシ神様が出てきそうな雰囲気に、アシタカのごとく震える筆者の前に、ゆるやかに流れる沢が立ちはだかります。

なんとかそれっぽい石の上を進み、向こう側へと渡ります。
今更ながら、女性の方は、決してハイヒールなどでは来てはいけない場所です。

この付近は、「念仏坂(ねんぶつざか)」と呼ばれる場所。
江戸時代、巡礼者たちが、この辺りを念仏を唱えながら進んでいたことから、その名前が付いたそう。

沢を渡ったあと、上りの雑木林の道を進んでいくと、程なくして再び明るい場所が見えてきました。
⑨雑木林を抜け、県道の脇道を進む

雑木林を抜けると…かなり開けた場所へ出ました!
我らが武甲山も見えます!

ここからは、民家の立ち並ぶアスファルトの道です。

のどかな風景を、巡礼道の案内に従ってひたすらまっすぐ歩きます。

さて、ここまで来ると、約1時間の歩き旅もクライマックスへ。

道なりに進み、いよいよ札所24番・法泉寺へと接近します。
この画像に映っている小高い道をそのまま進んでも法泉寺の境内脇にある入口に到着しますし、この道を下りた県道を進んでも法泉寺の入口に到着することができます。

この日、筆者は、小高い方の巡礼道を選びました。
ひたすら真っすぐ進みます。

民家の間の上り坂を進みます。
ちなみにこのルートで行くと、法泉寺の境内の後ろ側にある入口に到着します。
法泉寺と言えば、県道に面した大階段が名物となっていますので、そちらに行きたい方は、このルートではなく、少し戻って県道に出ましょう。
⑩札所24番・法泉寺に到着

さて、法泉寺の境内の後ろ側にある入口に到着しました。
約1時間の歩き旅、お疲れ様でした!