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秩父札所29番・長泉院から札所30番・法雲寺までのコース地図
秩父札所29番・長泉院から、札所30番・法雲寺へは、徒歩で約1時間半の距離です。
国道などアスファルトの舗装された道路をひたすら歩くコースとなります。
道中には、しだれ桜の名所・清雲寺、自然に囲まれた秩父の山々、荒川など、平坦な道の中にも楽しめる要素のあるコースです。
武州中川駅付近の国道140号沿いには食事処なども点在し、コンビ二やスーパーもありますが、それ以外の場所にはほとんどお店がありません。駅前などに自販機や御手洗いなどはありますが、事前準備を万端にして出発しましょう。
時間の目安としては、秩父札所29番・長泉院から武州日野駅までが約40分。武州日野駅から白久駅までが約30分。白久駅から法雲寺までが約20分。合計約1時間30分の道程ですが、ゆっくり歩く方は2時間程度をみておいたほうが良いでしょう。
秩父札所29番・長泉院から札所札所30番・法雲寺へ、徒歩で行く
29番・長泉院から、武州日野駅を目指す
29番・長泉院を出たら、まずは「清雲寺・千手観音堂」の案内表示に従って進みます。
しばらくは田舎道をひたすら進むことになりますが、この区間は、清雲寺や千手観音堂の付近を通り過ぎながらひたすら真っすぐ進む方法と、途中、武州中川駅の近くの民家を通過しながら秩父往還(国道140号)を進む方法とがあります。※Google地図では、後者のルートを表示しています。
いずれも札所30番・法雲寺の案内を目印に、武州日野駅の方面を目指すことになります。
いずれかのルートを選択し、武州日野駅を目指す
①清雲寺や千手観音堂の近く、どのかな田舎道を歩く
1つ目のルートは、清雲寺や千手観音堂付近の農村風景がのどかな道をひたすら真っすぐ進むルートです。
29番・長泉院から徒歩約10分にある清雲寺は、しだれ桜の名所として、メディアでも取り上げられ、毎年多くの人が訪れる人気スポットです。
夜桜のライトアップなども行われる「しだれ桜まつり」は、かつては毎年約10万名もの人が訪れるほどの賑わいでした。春にこのコースを訪れる場合は、ぜひ立ち寄りましょう。
住所 | 秩父市荒川上田野690番 |
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アクセス | 🌸秩父鉄道「武州中川駅」下車 徒歩15分 🌸秩父鉄道「浦山口駅」下車 徒歩25分 🌸西武バス:西武秩父駅前から西武バス「花見の里」(久那/市内浦山線)下車し、徒歩10分 |
関連リンク: | 「秩父清雲寺のしだれ桜\今年2023年/見頃や開花状況は?」 |
清雲寺を通り過ぎた後、途中、古い石仏群のある分岐に出ますが、この道を真っすぐ進むと、左手に千手観音堂が見えてきます。
境内に土俵がある千手観音堂は、堂内の天井に相撲の四十八手が描かれています。この板絵は、秩父エリアの力士によって奉納されたものとされ、“信願相撲”との関係があるとされています。信願相撲は、身体健康・無病息災などの願いを込め、力士に相撲を取ってもらい願掛けをする取り組みです。
②武州中川駅付近を通過し、秩父往還に出る
もう1つは、29番・長泉院を出てから武州中川駅を目指し、清雲寺から千手観音堂に向かうあたりの石仏群のある辺りで右折し、その後、民家や細い道を進みながら秩父往還に出るルートです。
この古い石仏をよく見ると「三十番」などの道があり、ここがかつての巡礼道であり、これらの石仏が案内板の役目を果たしていたことが分かります。
民家の間の細道を進みながら、武州中川駅の方面へ向かいます。
細い道が続きますが、巡礼道の案内や、古い石仏なども道標にかつての巡礼道を辿ります。
武州中川駅を右手に進んでいくと、少し先に踏切があるので渡ります。
踏切を渡った後は、すぐに左折し、線路に沿いながらさらに真っすぐ進んでいきます。
右手に荒川東小学校。細い道は続きます。
細い道は、国道140号の秩父往還へとつながります。ちなみに「秩父往還(おうかん)」とは、武蔵の国と甲斐の国を結ぶ古道の呼び方です。現在は国道となっていますが、江戸時代も中山道熊谷宿(熊谷市)から秩父路~雁坂峠を越えて甲州(山梨)に入り甲府に至る重要な街道の1つでした。
ちなみに、武州中川駅付近の国道140号(秩父往還)沿いには、武州中川駅の手前にあるコンビニのローソン(荒川上田店)や、お食事処などもいくつか点在しています。
その中には、日本が誇るロックバンド・ALFEEの聖地としても有名なお食事処「アルフィー」があります。
国道140号を道なりに進み、荒川上の橋を渡り、武州日野駅を目指します。
武州日野駅を通過し、山並みを見ながら歩く
国道をひたすら進むと、武州日野駅が左に見えてきます。
武州日野駅の脇には、公衆トイレもあります。
武州日野駅を過ぎ、さらに国道140号を進んでいくと、県道72号とT字路で交わる場所があります(下の写真)。
上記のT字路を目印に、さらに100mほど国道140号を進んで行くと、左手に脇道があります。国道を外れ、その脇道を進んで行きます。脇道は、ゆるやかな登坂となっています。
脇道をさらに進むと、左右の分かれ道があり、右手に進むと国道140号に戻ることとなります。ここは、左折します。
左折後も大きな道路を進んでいきますが、比較的、交通量は少なく歩きやすい道です。
この辺りは緩やかな下り坂となっていますが、次第に平坦になっていきます。
鉄道沿いの道を進み、白久駅を目指す
平坦な広い道は白久駅へとつながる道ですが、途中、左手に秩父鉄道の線路(武州日野駅~白久駅間)が見えてきます。運が良ければ、電車にも遭遇できます。
線路を左手に、引き続き、ひたすらに真っすぐ進んでいきます。
古い橋梁。マニアたまらない?
さらにひたすら進むと、次第に景色が開け、右手に民家が隊並ぶ集落が見えてきます。
民家や旅館を右手にしながら、山々に囲まれた景色が心地よい場所です。
看板も見えてきました。最後のチェックポイントである白久駅まであと少し。
踏切を渡ると、白久駅まではもう少し。
白久駅を左折し、渓谷に沿ってなだらかな坂を進む
白久駅(改札側)に到着。ここから札所30番までは、約20分。もうふと踏ん張りです。
白久駅を背にすると、正面には、なだらかな坂道があります。この坂道をひたすら進みます。
この坂道の麓には、かつてスケートセンターなどもあったそうですが、今はその面影もありません。
坂は、左側が渓谷になっていて、川音が聞こえる気持ちの良い山道です。
札所30番・法雲寺へ到着
白久駅から15分ほど坂を登ると、看板が出て、法雲寺へとつながる道を知らせてくれます。この案内に従い、右側の坂を登ってきます。
ちなみに、この分かれ道を真っすぐに行くと、温泉旅館の谷津川館。疲れた身体を温泉宿で癒すのもいいですね♪
ちなみに谷津川館の敷地内から法雲寺に行くこともできます。
さぁ、秩父札所30番・法雲寺に到着!約1時間30分の徒歩旅、お疲れさまでした。