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秩父札所巡り(秩父お遍路)の始め方

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このページでは、これから秩父札所巡りを始めるという方に向け、事前に知っておきたい基礎知識をお伝えします。

秩父札所巡りにかかる時間・かかるお金・必要な物・服装など…あらかじめ情報を持っておくことで、計画的な観光や旅が可能になります。

1.秩父札所巡りにかかる時間は?

札所巡りの基本は、やはり「徒歩」。

1番から34番の札所を徒歩で順番で回った場合の距離は、約96.8㎞と言われています。

つまり、ざっくり約100㎞のコースを歩くことになります。

当然1日では不可能なので、数日に分けて回る必要があります。

 

また、各札所で御朱印帳をいただく場合、御朱印の受付時間は8時~17時(時期によって16時)の間という制約もあります。

その点を踏まえると、個人差などもありますが、成人の方であれば全日程で5日~7日間はかかります。

 

お仕事をしている方であれば、なかなか5日~7日ほどのまとまった時間をとるのは難しいと思います。

しかし、秩父は、池袋駅(西武線)から最短70分で到着する距離にあります。

関東にお住まいの方であれば、日程を分けて、週末だけお遍路をするという方法もあり、お遍路初心者にとっては最適の札所巡りのコースなのです。

秩父札所巡りの基本は、徒歩。

秩父札所巡りは、全日程で5日~7日間。

秩父は都内から最短70分。気軽にアクセスできる場所なので、初心者の方は、週末だけお遍路をする方法がオススメ

 

2.札所巡りにかかる費用は?

札所巡りを行う場合、どれくらいの費用がかかるでしょうか?

気軽にお遍路を始めたい!という方でも、この費用だけは最低限かかりますよ!というものを紹介します。

尚、「御朱印帳を持っていないとマナー違反」…ということは決してありませんが、御朱印帳は達成感を味わうためにはぜひ持っておきたいものです。

事前に用意しておくもの

御朱印帳1500円~3500円。

※秩父札所専用の御朱印帳は1500円から。

納め札30枚1束で150円。34か所分を購入しようとすると、2セット計300円がかかりますね。

※上記は、札所1番・四萬部寺、札所13番・慈眼寺などで購入することもできます。

各札所でかかる費用

御朱印代300円
お賽銭代任意

その他必要なお金

交通費電車・バス・タクシー代等。
食事代秩父グルメを楽しむなら予算が多いに越したことはありませんが、1,000円~2,000円あれば十分です。

もちろん、上記以外にも、秩父観光やグルメを楽しもうと思えばお金はかかります。

また、宿泊する場合には、旅館代・ホテル代などがかかります。

それでも、複数回に分けてお遍路を行う場合、1日数千円あれば札所巡りと観光も楽しむことができてコスパもバッチリです。

 

3.札所巡りの服装は?

お遍路と言えば、やはり白装束!

本格的に正装で巡礼を行いたいという方は、下記を参考にしてください。

秩父札所では、1番札所・13番札所などで必要なものを購入することができます。

お遍路の正装について

お遍路の正装は、はるか昔から先人によって伝えられてきた“祈り”と“知恵”がつまったものです。

現代の札所巡りにおいては、これらが無くてもお遍路することはできますが、正装によって気持ちも高まるのではないでしょうか。

金剛杖…修験者の持つ八角または四角の白木の杖は、“お大師さま(=空海)”そのものと言われています。道中には、山道や難所もあるので、その際に身体を支えたり、長距離を歩行するために助けとなる機能的な面も持っています。尚、橋を渡る際は、杖はをついてはいけない…という伝えもあるので注意しましょう。

菅笠…雨・風・日差しから修験者を守るためのもの。

輪袈裟…自身が修行中であるという意味を表すもので、巡礼のとき以外、食事や不浄(トイレとか)の際は外す必要があります。

白衣…白い色には、「清浄」「無垢」という意味があります。そのため、白衣には、極楽浄土への回帰を祈る意味合いが込められています。

脚絆…ズボンの裾を押さえたり、すねを保護したり、足を締め付けることでうっ血を防ぎ、疲労を軽減させるといった知恵も込められています。

数珠…弘法大使(空海)が開祖した真言宗の場合、数珠は108個、煩悩の数だけ球があります。祈願の際、擦り合わせることで、人間の108の煩悩をすり減らし、厄を防ぐと伝えられています。

地下足袋…底はゴムになっているものが多く、機能面でも問題はありません。

山谷袋…御朱印、納め札などのお遍路グッズ一式を入れるバックのようなものです。

お遍路グッズは、どこで購入する?

秩父札所では、札所1番・四萬部寺、札所13番・慈眼寺などでお遍路に必要なもの一式をそろえることができます。

特に、お遍路の正装は、札所1番・四萬部寺、札所13番・慈眼寺にすべてそろっています。

御朱印や納札だけであれば、他の札所で販売しているところもあります。

 

こちらは、札所1番・四萬部寺。

…マネキン、なんか怖いですね。

札所1番・四萬部寺について調べる

 

こちらは、札所13番・慈眼寺。

この慈眼寺は、西武秩父駅から徒歩5分の場所にあります。

なんと(!)、秩父札所では唯一PayPayでお遍路グッズを購入することも可能です。

札所13番・慈眼寺について調べる

お遍路グッズはインターネットでも購入可能!

お遍路の正装や御朱印帳は、実際に札所に行かなくてもインターネットで事前に購入が可能です。

お遍路の正装セットや、単品で白衣や菅笠など、なんでもそろっています。

  

 

Amazonでは、秩父札所専用の御朱印帳も購入可能です。

  

4.カジュアルに札所巡りを楽しむ場合の服装

秩父札所巡りの道中には、山道、峠、足場の悪いところなどもあります。

そのためカジュアルな服装で巡礼をする場合も、歩きやすい運動靴、汗の吸収性が良いシャツなど、ハイキングに適した服装で臨みましょう。

 

ちなみに管理人は、毎回カジュアルな服装と装備で札所巡りをしています。

御朱印帳とペットボトルなどが入るサイズのバック、ジーンズとTシャツ・スポーツシューズ…というように、見た目ではお遍路している人には見えないでしょう。

 

また、この秩父地方は、季節によっては厳しい寒さが残る時期、クマやイノシシなどが出る季節もあります。夏には、スズメバチなども出る山間部です。

クマよけを身に着けたり、長袖を着るなど、季節によって万全の対策を行いましょう。

特にGW~夏場は汗をかくので、下着やシャツなども着替えがあると対策ばっちりです。

5.札所巡りにオススメの季節はある?

桜が咲く春、新緑の時期、また、気温が過ごしやすい秋シーズンや紅葉の季節などは、特におすすめです。

一方、大雨・台風などの荒天明けは、天気が晴れていても、峠を歩く場合には足場が滑りやすかったりぬかるんでいたりと危険な場合もありますので注意が必要です。

秩父は、関東地方の方であれば1~2時間程度で気軽に訪れることができるので、快晴の日・気温が過ごしやすい日を選んでお遍路することができる点は大きなメリットです。