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水田美術館「浮世絵で巡る秩父札所~観音霊験記秩父巡礼~」に行ってきた

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●観音霊験記の秩父巡礼が展示されている「水田美術館」ってどこにあるの?
●「浮世絵で巡る秩父札所≪観音霊験記 秩父巡礼≫」のイベントの見どころは?
●そもそも「観音霊験記」って何?

この記事はそんな方に向けて書いています。

2024年9月17日(火)~10月11日(金)の期間、水田美術館にて「浮世絵で巡る秩父札所≪観音霊験記 秩父巡礼≫」が開催されています。秩父巡礼に興味のある方にとってはとても興味深いイベントですが、開催期間も1カ月弱と短く、あまり馴染みのない水田美術館まで実際に足を運ぶか悩ましいという方もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事では当サイト管理人が実際に水田美術館を訪れて「浮世絵で巡る秩父札所~観音霊験記秩父巡礼~」の展示を鑑賞してきたレポートとして、そのイベント概要を紹介しています。

館内は写真撮影OK!ということもあり、展示パネルはすべて画像掲載しております。
また、秩父札所巡りのご先達である当サイト管理人が思う、このイベントの見どころについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「浮世絵で巡る秩父札所≪観音霊験記 秩父巡礼≫」とは?

イベント概要

「浮世絵で巡る秩父札所≪観音霊験記 秩父巡礼≫は、幕末期に描かれた『観音霊験記』のうち、水田美術館が所蔵する「秩父順礼」の作品29点を展示するイベントです。

2024年9月17日(火)~10月11日(金)の期間、水田美術館で無料で観覧することができるので、ぜひ当記事を参考にしてご来館いただければ幸いです。同時開催で行われている展示イベント「パッケージ小噺 壱ノ巻 ‐観光たばこにみる懐かしの日本‐」もすぐ隣のブ―スで開催されているため、あわせて展示を楽しむことができます。

過去に水田美術館で観音霊験記秩父巡礼が展示されたのは、2018年8月~9月に開催された『埼玉の歴史と文化に触れるⅡ「秩父巡礼」展』となるため、約6年ぶりの展示ということになります。貴重な機会をお見逃しなく!

 

開催期間2024年9月17日(火)~10月11日(金)
会場城西大学水田美術館(埼玉県坂戸市けやき台1-11)
観覧料無料
開館時間9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日土日祝。ただし、9月28日(土)はイベント開催のため開館
ホームぺージ城西大学水田美術館

 

そもそも『観音霊験記』とは?

『観音霊験記』とは、江戸時代後期、西国・坂東・秩父の百観音霊場(日本百観音)を題材にした錦絵です。作品には、各札所の由来を観音の霊験、つまり、観音様が起こした奇跡的なエピソードを紹介するとともに、同時に名所旧跡の景観が描かれています。

いずれも絵の上部には名所旧跡の景観が描かれ、絵の下部には各札所の縁起や観音様による霊験エピソードが描かれています。各札所の縁起は三代・歌川豊国、二代・歌川国貞によって、境内の景観は二代・歌川広重によって描かれました。

『観音霊験記』が生まれた江戸時代後期は、庶民の間でも観音参りとして観光が広まりはじめた時期で、『観音霊験記』はその広まりに対応して作られた作品とされています。

イベントの見どころは?

当サイト管理人が考える当イベントの見どころは以下の3点です。

①今昔の秩父巡礼に想いを馳せる
②秩父札所に奉納されている額絵との違いを見つける
③錦絵そのものの魅力に触れる

秩父札所巡りの道中では、各札所の観音堂などで額絵として奉納されている観音霊験記を観ることができます。ただし、あの大きな額絵と実際の観音霊験記は、絵・構成・色使いなどが微妙に異なっているものもあることはご存知でしたか?

実際の秩父札所巡りでは、次の札所へ向かうためにゆっくりと額絵まで堪能できる余裕は無い方がほとんどでしょう。この展示イベントでは、現代と江戸時代の札所の違いを楽しみつつ、癒しを求めて秩父路を行き交う江戸時代の人々に想いを馳せてみるのも良いでしょう。

また、先着優先ではありますが、色鮮やかな御朱印風の観覧目録をいただくこともできます。ギャラリー内で自由に持っていくことができます。

「浮世絵で巡る秩父札所≪観音霊験記 秩父巡礼≫」の画像を一挙紹介!

館内は写真撮影OKでした!撮影させていただいた一部の写真を、一挙掲載していきます!。

ごあいさつ

百番目録

本間孫八(5番 語歌堂

花薗左衛門督長臣某(7番 法長寺)

在持門海(11番 常楽寺)

火災の利益(13番 慈眼寺)

湯尾峠の奇談(15番 蔵福寺)

圓比丘(16番 西光寺)

長生院 巫女の神託(18番 神門寺)

飛行の尊像(19番 龍石寺)

寺尾村の孝子(20番 岩上堂)

八幡宮の神鏑(21番 観音寺)

奥野の鬼女(25番 久昌寺)

秩父次郎重忠(26番 圓融寺)

札立峠(34番 水潜寺)

 

イベント会場の「水田美術館」とは?

水田美術館とは?

最後に「浮世絵で巡る秩父札所≪観音霊験記 秩父巡礼≫」の会場である水田美術館についても触れておきましょう。

水田美術館(じょうさいだいがくみずたびじゅつかん)は、埼玉県坂戸市にある城西大学のキャンパス内に設立された美術館です。美術館は、城西大学の創始者である水田三喜男(みずたみきお)氏が生前に収集した浮世絵のコレクションを中心に約200点の作品を所蔵しています。浮世絵の発生期から近代日本画に至るまでの発展過程をたどることができる展示が行われ、館内では浮世絵に関するグッズなども購入することができます。

ところで、城西大学と聞いて思い浮かぶのは、やはり「駅伝」でしょうか。近年、城西大学は箱根駅伝で目覚ましい活躍を見せ、2024年の箱根駅伝では過去最高の総合第3位に輝きました。当サイト管理人が訪れた2024年9月後半も、そのキレイなキャンパス内には、その強豪校らしく高々と掲げられたフラッグが印象的でした。

城西大学の創始者・水田三喜男とは?

(画像は、城西大学のキャンパス内)

大学の創始者でもあり、浮世絵の熱心に収集しコレクションをしていたという水田三喜男氏とは、どのような人物なのでしょうか?

水田三喜男氏(1905年4月13日~1976年12月22日)は、千葉県安房郡曽呂村(現在の鴨川市)出身の政治家で、戦後日本の経済復興と成長に大きく貢献した人物として知られています。

水田氏は、京都帝国大学法学部(現:京都大学)を卒業後、大蔵大臣や通商産業大臣などの重要な経済閣僚を歴任し、特に池田勇人内閣の所得倍増計画を推進するなど、戦後日本の高度経済成長を支えた人物とされています。

一方、生前は浮世絵に対する深い愛情と興味により、数多くの浮世絵を収集していました。
そのコレクションの中には、特に役者絵や美人画が多く含まれており、現在、美術館には東洲斎写楽の希少な作品をはじめ、菱川師宣・鳥居派・鈴木春信・勝川派・喜多川歌麿・葛飾北斎など著名な浮世絵師の作品が所蔵されています。

水田美術館へのアクセス方法を教えて!

水田美術館は、東武越生線・川角(かわかど)駅から徒歩10分の場所にあります。この川角駅の近くには、城西大学以外にも、名城大学など複数の大学キャンパスがあります。

住所埼玉県坂戸市けやき台1-11
最寄駅東武越生線「川角」(かわかど)駅より徒歩10分
開館時間月曜日から金曜日の9:30から16:30まで(入館は16時まで)

 

まとめ

水田美術館で秩父巡礼の観音霊験記が観覧できるのは、2024年10月11日(金)までとなります。観音霊験記については次回いつ展示イベントが開催されるか分からないため、興味のある人はぜひこの機会に水田美術館へお越しください。水田美術館のある城西大学は都内から1時間30分ほどの距離にあるため、事前に開催日と開催時間をチェックしてから来てくださいね!

ただし、開催期間も1カ月弱と短く、「忙しくて水田美術館に行けない><」という方は、水田美術館のホームページでも観音霊験記のクリアな画像を観ることができます。

また、当サイト「開運!秩父札所めぐり」では、各札所の紹介ページにて観音堂に飾られている観音霊験記の額絵も紹介しています。ぜひ当サイトをブックマークしていただければ幸いです♪(☞秩父札所一覧ページへ)