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秩父札所 第二番 大棚山 真福寺

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この記事では、秩父札所2番・真福寺(しんぷくじについて、歴史・見どころ・御朱印・地図・近隣の観光宿泊施設について紹介しています。

札所2番・真福寺は、標高656mの高篠山(たかしのやま)の中腹に位置し、札所1番から巡礼道を徒歩で約50分の場所にあります。

この真福寺は“無人のお寺”のため、御朱印は、札所2番の納経所・光明寺(こうみょうじ)でいただく必要があります。光明寺は、真福寺から下山し徒歩で約50分の場所にあります。

自然を感じながら山道を徒歩でたどる巡礼コースは、本格的なお遍路気分を体感でき、心身の健康にもオススメです♪

秩父札所2番・真福寺の歴史

真福寺の起源

大棚山(おおたなさん) 真福寺は、9世紀頃、大棚(たいほう)禅師によって開基されたと伝えられています。そのため、真福寺周辺には、大棚禅師の名前を冠した「大棚山」や「大棚川」といった地名の名残があります。

伝説によると、大棚禅師は、嫉妬の悪念にかられて鬼になってしまったことを苦しみ懺悔する老婆をあわれみ、供養のためにお堂を建て、聖観世音菩薩を安置しました。このことがこの真福寺のはじまりとされています。

16世紀に初め、秩父札所入り

秩父札所34カ所はもともと33カ所のお寺で、長享の番付では、1488年当時、この真福寺の名前はありませんでした。その後、1536年の納札では、西国・坂東・秩父と合わせて百観音と呼ばれるようになり、この頃に真福寺が秩父札所入りしたとされています。

万延元年(1860年)に起きた火災によって本堂や仁王門といった建物のほとんどが消失してしまい、現存するのは観音堂のみとなっています。現存している入母屋作りの観音堂も、明治41年(1908年)に再建されたものとされています。

秩父札所2番・真福寺のご本尊

真福寺の御本尊は、聖観音です。

上記の画像は、秘仏とは別に安置されている礼拝用の御前立(おまえだち)です。

 

秩父札所2番・真福寺の見どころ

入母屋作りの観音堂

無人寺のため、どこかさみしげな雰囲気を持つ真福寺。しかし、本堂となっている観音堂の細部には、龍や唐獅子の彫刻、花狭間の窓格子など…趣を感じる造りとなっています。

観音堂は、方三間・回廊付・唐破風様流れ向拝付き、銅板葺入母屋造りです。

石段に並ぶ石仏たち

境内の入り口は石段になっていて、石段を登った先に観音堂があります。

石段の途中には、たくさんのお地蔵様や観音様が迎えてくれます。

 

「桃源郷」とも言われる参道

早春には、境内へと向かう参道に梅や桃の花が咲き、その光景は、“桃源郷”とも言われています。参道からは、美しい山並み、秩父の市街地なども眺めることができ、絶景のスポットとなっています。

 

秩父札所2番・真福寺の御朱印

御朱印は、納経所である光明寺でいただくことができます。

 

秩父札所2番・真福寺の御詠歌

めぐり来て 願いをかけし 大棚の 誓いも深き 谷川の水

真福寺周辺には、真福寺を開基したとされる大棚禅師の名前を冠した「大棚山」や「大棚川」といった地名の名残があります。

 

秩父札所2番・真福寺の基本情報

真福寺の基本情報

宗派曹洞宗
本尊 聖観音
住所〒368-0004 埼玉県秩父市山田3095
納経時間―(無人。納経所は光明寺※下記参照)
無料駐車場あり
アクセス(1)札所1番・四萬部寺から徒歩で約50分
(2)西武秩父駅から定峰行きもしくは皆野駅行きで20分「光明寺入口」下車。徒歩50分。

 

納経所・光明寺の情報

札所2番の真福寺は無人寺のため、御朱印は、納経所となっている光明寺でいただく必要があります。

納経所となっている光明寺(こうみょうじ)は、文保2年(1318年)、鎌倉の建長寺から法性国師をむかえて創建された有名なお寺でした。

真福寺は、天文年間(1532年~1555年)に光明寺の支配下となり、その後、江戸時代に現在の場所に中興されました。

住所〒368-0004 埼玉県秩父市山田2191
納経時間AM8時~PM5時(11月~2月はPM4時まで)※12時~12時30分はお昼休憩。
無料駐車場あり
自販機あり
アクセス(1)札所2番・真福寺から徒歩で約40分
(2)西武秩父駅から定峰行きもしくは皆野駅行きで20分「光明寺入口」下車。徒歩5分。

 

真福寺から納経所・光明寺への地図

 

 

秩父札所2番・真福寺の近くのホテル・旅館

真福寺は高篠山の中腹にあり、境内のすぐ近くには宿泊施設などはありません。納経所である光明寺や札所3番・常泉寺の方面へ下山した付近には、複数の宿泊施設があります。その中でも「新木鉱泉」は、かつて秩父札所巡りの門前宿として栄えた歴史伝統ある宿として人気です。ここまで来てしまえば、秩父駅周辺で宿泊をするという選択肢もあります。

新木鉱泉(あらきこうせん)

●画像:じゃらんnet

江戸時代、文政10年(1827年)に創業の新木鉱泉は、かつて秩父札所巡りの門前宿として栄えました。当時の面影をそのまま残した内装と建物には、歴史や趣を感じます。露天風呂付きの客室で、日々の喧騒を忘れ、遠い先人たちに思いを馳せてみるというのはいかがでしょうか。

 

民宿 弁天橋

●画像:じゃらんnet

大棚川の清流を臨み、高篠山を目前にした緑豊かな山あいにある民宿です。すべて和室の宿となります。食事付きでもリーズナブルなプランが魅力です。

 

ホテル美やま

●画像:じゃらんnet

渓流の流れを感じることができる自然の中の温泉宿です。2019年には、宿泊サイトの“売れた宿大賞”の2位に選ばれています。露天風呂付きの客室、2023年にリニューアルしたばかりの大浴場内サウナ室など、見どころ満載です。

 

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札所1番・四萬部寺から、徒歩で札所2番・真福寺~納経所・光明寺へ行く場合は、合計100分ほどかかることになります。

まさにお遍路旅といった山の中を歩くコースとなり、自然も感じることができる魅力溢れるコースです。

しかし、徒歩で巡礼する場合は、時間も体力も消費するので、事前によく計画を立てておきましょう。

また、その際、納経所が営業している時間、次に向かう場所、帰りの電車の時間などを考慮し、無理のないスケジュールを立てることが大切です。