「逆打ち」とは、札所の巡り方の1つです。
お遍路の札所を、一番札所から順番通りに巡礼をすることを「順打ち」と言いますが、「逆打ち」は、その名の通り、逆順に札所巡りを行うことを言います。
つまり、秩父札所巡りの場合、最後の札所である札所三十四番水潜寺から開始し、札所一番四萬部寺でお遍路を締めくくる巡り方が「逆打ち」ということなります。
そもそも、逆打ちの始まりは、その昔、伊予の国の長者・河野衛門三郎が、自身の悪行の許しを請うために弘法大師に会いたい一心で霊場を何度も廻っていましたが、
その途中で逆打ちを思いつき、閏(うるう)年に逆打ちを始め、ようやく弘法大師に会うことができたことに由来するとされています。
その伝説が現代にも伝えられ、4年に1回、閏(うるう)年に逆打ちを行うと、その功徳(ご利益)が3倍にもなると言われています。
ちなみに、2020年は閏年(うるうどし)!
次回の閏年は2024年なので、逆打ちするなら今!